Ref.2 パーペチュアルカレンダームーンフェイズ

1990年代製、ウルバンヤーゲンセン Ref.2 トリプルカレンダームーンフェイズが入荷しました。

1773年にデンマークのコペンハーゲンにて創業。創立者の息子であるウルバン・ヤーゲンセン氏の手によってブランドは大きく飛躍しました。
彼自身がブレゲといった名門工房で研鑽を積み、それらで得た確かな技術力やデザインのノウハウは、今もなお受け継がれ現在のコレクションにも継承されています。現代では、古典的な手作業による製造方法に重きを置きながらも随所で現代ならではの高精度な製造方法を組み合わせており、それらによって生み出されるクラフトマンシップ溢れる、緻密かつクラシカルなディテールの時計達は世界中の時計コレクターを魅了し続けています。今回入荷の個体も、同ブランドならではのギョーシェダイヤルやアイコニックな針＆ティアドロップラグのケースデザイン、精巧なムーンフェイズと見どころ満載の一本です。

多くの魅力を秘めたこちらのモデル。最大の魅力は美しいギョーシェ彫りではないでしょうか。
ブランドの代名詞の一つであるこちらの彫り模様は、各所で細かく見るとダイヤルがピラミッド状、日付カレンダー内が格子状でそれぞれ構成されています。同ブランドではギョーシェダイヤル製造にあたって、その工程は約700工程にも及ぶとされています。途方もないように思える緻密な作業を決して妥協する事無く、一つ一つ職人が丁寧に行う事で、極めて複雑でありながら、美術工芸品のような均一性のとれた美しい彫り模様と共に生み出されています。

こちらのギョーシェ彫りはダイヤルのみならず、ムーブメントの21K製ローターにも施されています。
搭載するのはフレデリックピゲ社製のCal.71。ローター部分のギョーシェ彫りは波状で構成され、中心部に向け細かな模様になる様は、思わず息を吞む美しさです。細部にも手を抜くことは無い、職人の確かな技術力が垣間見えます。

時計全体のコンデイションとして使用に伴う小傷や経年変化は散見されますが、こちらの時計ならではのアイコニックなフォルムや優美なダイヤルの雰囲気を損なう程ではありません。当時の純正尾錠、オリジナルBOXや時計ポーチも付属しています。付属品が充実しているのも年式が浅い、ヴィンテージウォッチならではの嬉しい点です。

あまりに緻密且つ高度な製造過程により、生産数も年間でごく僅か言われる同ブランドの時計。ヴィンテージウォッチであれば尚更入手は困難を極めると言えるでしょう。希少性に加え、今日でも色褪せる事ない時計としての美しさや魅力を十二分に感じて頂けるRef.2 トリプルカレンダームーンフェイズ。
是非この機会にご検討ください。